皆さんこんにちは、たびブロガーのmiyaです。
本日は、静岡県沼津市にある「沼津港深海水族館」について紹介させていただきます。
深海生物を展示している珍しい水族館です。
また、シーラカンスミュージアムとも呼ばれており、非常に珍しい冷凍シーラカンスが展示されています。
シーラカンスのコーナーは広く設けられており、詳しく知ることができます。
水族館好きなら一度は訪れておきたい場所です!
行列ができた時のための仕切りチェーンが屋外にあったので、休日や連休時は混雑が予想されます。
基本情報
住所 | 静岡県沼津市千本港町83 |
営業時間 | 10:00~18:00 9:00オープンの日もあるので、詳しくは公式HPへ 最終入場:閉館30分前まで |
料金 | 大人(高校生以上):1600円 こども(小・中学生):800円 幼児(4歳以上):400円 |
駐車場 | なし |
公式 HP | http://www.numazu-deepsea.com/ |
世界には400~500もの水族館があり、日本には100以上もの水族館が存在しています。
しかし、深海生物に特化した水族館はとても珍しいです。
理由としては下記のことが挙げられます。
- 深海生物の捕獲が困難
- デリケートなため、長時間の輸送が困難
- 深海生物は謎に包まれているため、飼育が困難
では、なぜ沼津港には深海水族館があるのでしょうか?
水族館の目の前に広がる駿河湾(するがわん)は、港を出るとすぐに深海につながる独特の地形を持っています。
駿河湾の最深部は、水深2500mにも達する日本一深い湾となっています。
沼津港の底引き網漁は100年という長い歴史があり、新鮮な漁獲物が港に水揚げされます。
また、漁場と港の距離が近いため、深海生物の輸送が短時間で済みます。
よって、沼津港は深海生物の飼育、展示に最適な場所となっています。
アクセス
電車
JR沼津駅から徒歩30分
バス
「沼津駅」から乗車し、「沼津港」下車後、徒歩約3分
バス乗り場や運賃などの情報はこちらの記事をご覧ください。
車
東名高速道路「沼津IC」から約25分
新東名高速道路「長泉沼津IC」から約25分
専用駐車場はありませんので注意してください。
沼津港深海水族館
深海とは、一般的に水深200m以上を指します。
実は、世界中の全海洋面積を占める深海の割合は80%にもなります。
水族館の建物の北側に「THE DEEP SEA WORLD 深海王国」があります。
詳しくはこちら 引用元:THE DEEP SEA WORLD 深海王国HP
こちらはライド型シューティングアトラクションが楽しめる施設です。
料金は通常700円かかりますが、沼津港深海水族館の当日チケットで100円割引になります。
水族館とセットで訪れてみてはいかがでしょうか?
案内図
2フロアあり、見どころは2F中央に展示してある冷凍シーラカンスでしょうか。
水族館内は撮影可ですが、フラッシュ撮影は禁止となっています。
館内に入り、チケット購入後すぐのところにある水槽が大変混雑していました。
最初だから皆ゆっくり見ているのでしょう。
チケット購入は、現金のみとなっています。
アブラボウズ
最大2m近く約200kgまで成長します。
この個体は2018年に展示し始め、そんなに大きくないです。
2m近くになるまで何年かかることやら。
「おしつけ」とも呼ばれる食用の魚で、体の約40%が脂肪分となっており、食べすぎると腹痛や下痢を引き起こす可能性があります。
イッポンテグリ
浅瀬の砂地に生息しています。
クボエビ
深海の砂泥地に生息しています。
捕獲数が少なく、水族館で展示されることは非常に稀です。
セミホウボウ
上から見た姿がセミに見えるようです。
初めて見る生物ばかりです。
館内は青く、深海をイメージしているのでしょうか?
深海生物にストレスを感じさせないライトを使用し、細心の注意が必要となります。
深海生物だけでなく、館内の内装にも目がいってしまいますね。
マダコ
環境に合わせて体色を素早く変えることができます。
タカアシガニ
脚を広げると3mを超える、世界最大のカニです。
この個体は3mはないかもしれませんが、かなり大きいです。
深海生物は赤色が多い?
深海魚で有名なキンメダイ、エビやカニなどの甲殻類には赤色をした生物が多いです。
実は、赤色は保護色の役割があります。
水深50mほどでは、赤色が吸収されて目立たなくなります。
チンアナゴ
Twitterで20万いいね以上の反響があったそうです。
身を守るために体の大部分を巣穴に隠しています。
チンアナゴは他の水族館でも見たことがありますが、巣穴の様子を確認できるのは珍しいのではないでしょうか。
蛍光サンゴ
光るサンゴなんて初めて見ました。
サンゴの中には、特殊な光が当たると緑や赤色などの蛍光色を発する種類が存在します。
光合成をおこなうサンゴは、強い紫外線を浴びるとサンゴとサンゴの体内に共生する褐虫藻がダメージを受けてしまいます。
そのため、紫外線のダメージを軽減する色素を持っており、この色素が紫外線を浴びると蛍光色に発光しているように見えます。
深海のプラネタリウム
真っ暗な部屋にある水槽内をヒカリキンメダイという発光する魚が泳いでいます。
思った以上に大量にいて、大変綺麗です。
幻想的な空間なので、しばらくボーっと眺めていたいです。
魚全体が光っているわけではなく、体の一部が光っています。
実は、目の下が光っています。
発光バクテリアが共生し、強い光を発しています。
深海生物が光る理由
光の届かない深海には、発光能力を持った生物が多く存在しています。
光る理由は何なのでしょうか?
・目くらましや威嚇
・仲間同士のコミュニケーション
などが挙げられるようです。
シーラカンス
2Fに上がると、シーラカンスミュージアムと書かれていました。
名前の通り、シーラカンスのコーナーが広くとられています。
いよいよ深海水族館のメインの内容に触れていきます!
シーラカンスは、3億5000万年ほど前のデボン紀と呼ばれる時代に誕生しました。
人類の祖先が誕生したのが400~500万年前なので、シーラカンスは人類よりもはるか大昔から存在していたことになります。
絶滅したと思われていたシーラカンスを人類が目撃したのは、わずか80年ほど前です。
シーラカンスは、生きた化石とも呼ばれていますね。
地球への大型隕石の衝突や地殻変動などによる気象変動などにより、地球上のほとんどの生物が絶滅した中で奇跡的に生き延びることのできたのは素晴らしいと思いました。
シーラカンスは、「絶滅危惧種」よりもさらに危機的状況にある生物「絶滅寸前種」に属しています。
近い将来において、絶滅の危険性が極めて高いと考えられています。
繁殖方法
3億5000万年もの間どのように子孫を残し続けてきたのでしょうか?
シーラカンスは卵を水中に産み落とすのではなく、お腹の中でゴルフボールほどの大きさの卵がふ化します。
その後、卵の栄養で成長し、母体外に出ます。
このような繁殖を卵胎生と呼びます。
近年の調査によると、一度の繁殖で約30cmに成長した赤ちゃんを20~30個体程度産むことがわかっています。
思ったより数が多かったです。
また、卵~ふ化までの期間は3年ほどではないかと言われています。
シーラカンスが長い年月の間生き延びることができた理由は、繁殖方法にあるのではないかとも言われています。
- ある程度成長してから、外敵の少ない深海に生まれる
- 硬いうろこに体を守られている
などが理由として挙げられます。
冷凍シーラカンス
冷凍保存は、世界で唯一の手法です。
世界の数箇所の博物館で見られるシーラカンスは、ホルマリン液での保存もしくは剥製となっています。
ケース内は‐20℃です。
ケースの中には2体のシーラカンスがおり、様々な方向から観察することができます。
思ったよりも大きく、迫力あります!
捕獲時の体長は165~170cm、体重は75~80kgだったそうです。
生きてはいませんが、展示されていること自体が素晴らしいです!
生きているシーラカンスを見たいと思って調べてみたのですが、世界中どこの水族館にも飼育されていないようです。
沼津高専生が3Dブロック1万個でつくった等身大シーラカンスも展示されていました。
完成した時の達成感が凄いんだろうなぁ。
立派な作品だったので、しばらく見入ってしまいました。
メガマウスザメ
深海に生息する巨大ザメで、成長すると7mを超えます。
名前の由来は↓
メガ(Mega)=巨大な
マウス(mouth)=口
つまり、「大きな口」から来ています。
見た目とは裏腹に、性格は極めて温厚で、オキアミやサクラエビなどの小さなプランクトンを食べます。
メガマウスザメは、熱帯から温帯の海域の水深200m付近に生息し、夜になるとエサを求めて水深20m近くまで浮上してきます。
500種類以上もいるサメのほとんどが肉食性ですが、その中で、プランクトンを食べるサメはわずか3種類だけです。
ジンベエザメ、ウバザメ、そしてメガマウスザメです。
展示されている個体は、2019年1月28日に静岡県沼津市の牛臥海岸に打ち上げられました。
全長5m、体重は推定1トン弱でした。
沼津港深海水族館の見学所要時間は約1時間でした。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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