皆さんこんにちは、たびブロガーのmiyaです。
本日は、 新潟県十日町市にある「十日町市立里山科学館 越後松之山 森の学校 キョロロ。」について紹介させていただきます。
里山にある地域の自然科学館です。
体験イベントも行われており、子供達にとっては自然と触れ合える良い機会が得られます。
建物周辺には自然がたくさんあり、実際に生き物が多数生息しています。
そのため、建物内にも何匹か生き物を飼育しており、観察することもできます。
展望台へと続く階段付近には美術作品もあります。
展望台からは遠くの山々を見渡せ、リラックスできます。
基本情報
住所 | 新潟県十日町市松之山松口1712−2 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
料金 | 一般:500円 中学生以下:無料 休館日:火曜 |
駐車場 | あり |
公式 HP | https://www.matsunoyama.com/kyororo/ |
建物全体がサビています。
なぜだろうって思っていたら入口に答えがありました。
耐候性鋼板であるコールテン鋼で覆われており、建物の表面をサビさせることで保護膜ができます。
これにより、腐食が内部まで進まないようになっています。
アクセス
電車
北越急行ほくほく線「まつだい駅」からタクシーで約15分。
レンタサイクル
まつだい駅にある松代・松之山温泉観光案内所(道の駅まつだいふるさと会館内)で電動自転車を借りられます。
キョロロまでは、30~40分くらいでしょうか。
車
関越自動車道「湯沢IC」から約1時間。
(国道17号線、353号線を経由)
駐車場
キョロロ展望台から撮影した駐車場の様子
独特な形をしています。
駐車位置に悩みそうです。
館内マップ
横長の展示スペースです。
展望台もあり、周辺の様子を見渡せます。
森の学校キョロロ。
キョロロって不思議な名前ですよね。
旧松之山町の鳥「アカショウビン」の鳴き声である「キョロロロロ~」から名付けられました。
ソーシャルディスタンスの説明があります。
「アオダイショウ1匹分離れよう。」と書かれています。
つまり、2mでしょうか?
キョロロならではのユーモアのある説明でおもしろいです。
館内に入ると、ミュージアムショップとしてお土産コーナーがあります。
ミュージアムショップ内に、爬虫類がいました。
ヘビが生き生きと動いています。
ミュージアムショップより先は有料エリアとなっています。
券売機で入館券を購入します。
現金だけでなく、クレジットカードやQRコード決済での支払いも可能です。
有料エリアに入ると、生き物の生態に関する説明が多く見られます。
研究内容報告にグラフや写真が多く載っており、一般の人にもわかりやすいようになっていました。
中でも生物多様性については詳しく説明されていました。
生物多様性
様々な場所や季節において、そこに多くの異なる種類の生き物が棲んでいるということです。
生物多様性は、さらに細かく分類できます。
人々が長い年月にわたり自然に働きかけることで田んぼや畑、草地、森林といった様々な環境が比較的狭い範囲に「モザイク状」に入り組んでいます。
人の手が生んだ環境によって、生物多様性が支えられています。
よって、複数の環境を利用する生物が生息可能となりました。
美人林のブナを活用した取り組み
キョロロの近くには美人林があります。
美人林保護活動で生じたブナの間伐材を地域の子育てや教育支援、お土産などに活用する「木育」の取り組みが行われています。
ファーストトイ
アカショウビンという野鳥をモチーフにした木製のおもちゃで、松之山に生まれた新生児にプレゼントされています。
キョロロのミュージアムショップでも限定販売されており、森の整備活動と子育て支援をつなげる取り組みとなっています。
他にも「びじんばし」というお箸について取り上げられていました。
美人林の記事に載せたので、興味のある方はそちらをご覧ください。
美人林の記事はこちら
十日町市松之山の積雪
毎年の積雪量を表した棒グラフがありました。
1981年からあり、積雪量が最も多い年は1984年の559cm⁉です。
とんでもない量ですね!
今年の情報もありました。
2022年5月時点での最大積雪は412cmです。
もしかしたら今年の冬に記録を更新するかもしれません。
新潟って確かに積雪量が多いイメージはありますが、こんなに多かったのですね。
完全に人が埋まる高さじゃないですか。
降雪期はどのように生活しているのか気になりました。
2020年だけ明らかに積雪量が少ないですね。
暖冬が話題になった年だったことを思い出しました。
私がよく行く埼玉県秩父市では、観光名所である氷柱の出来が悪かったように思います。
雪のでき方
棒グラフの横には雪のでき方が説明されていました。
雲の中には、ほこりやバクテリアの死がいといった目には見えない小さなチリがたくさん漂っています。
↓
上空-40℃ほどでチリを核として周りの水蒸気が集まり、固まり始めます。
↓
とても小さな氷の結晶ができ、下に落ちながらさらに水蒸気とくっつくことで大きい結晶となります。
↓
地表付近の気温が0℃よりも低い時(地表では3℃程度)に私たちの元に降ってきます。
0℃よりも高いと雪は溶けて雨に変わります。
あられ
雪の結晶に水滴がくっついたもの
ぼたん雪
雪の結晶同士がくっつき大きくなったもの
雪の結晶って美しい六角形をしていますが、実際はどうなのかと疑問に思ったことがあります。
雪は見たことはありますが、しっかりと雪の結晶を見たことがないのでいつか見てみたいと思う気持ちが強くなりました。
休憩コーナーがありました。
ハンモックでくつろぐことができます。
持ち込み飲食可でWi-Fiも利用できます。
生き物展示
入口には爬虫類であるヘビがいましたが、館内にはカエルもいます。
カエルの種類が多いです。
緑色のカエル、茶色のカエルなど色でわかれています。
中でもトノサマガエルの数が減っているようで準絶滅危惧(NT)に指定されています。
水田の減少、水路のコンクリート化が主な原因のようです。
キイロスズメバチの巣
こんなにも美しい巣をつくれることに感心してしまいます。
中には6角形のハニカム構造の穴が複数あり、どうやってこんなに綺麗につくれるのか不思議です。
ハニカム構造は強度があり、壊れにくいようです。
巣の材料になるのは腐った木などで、ハチはその材料を細かく砕き、唾液と混ぜて巣をつくります。
大きい巣だと直径1mほどにもなります。
蝶の標本
蝶って種類が多く、昆虫がいる博物館に行くと大量に標本があることが多い気がします。
しかし、多すぎて全然種類を覚えられないんですよね。
他にも標本があります。
実際の生き物よりも資料の展示が多いです。
階段があり、ここを上がると一気に一番上の階まで行けます。
160段あります。
建物を外から見た時、高い場所がありましたがそこが展望台になっています。
エレベーターはないので、階段でしか上がることができません。
実は展望台に行くまでに2つの芸術作品を見ることができます。
芸術作品
「キョロロのTin-Kin-Pin~音の泉~」
芸術作品の1つ目です。
階段を上る前に下を見てください。
下の方から、ティン、キン、ピンという高い音が聞こえてきます。
かなり深く、暗くて見づらいので音がどうやって出ているのかわかりませんでした。
心地よい音が響いてくるので、しばらく聞いていられるくらい落ち着きます。
解説によると、建物の裏から湧き出ている水を利用した鉄琴が音を奏でています。
雨や雪解け水などの自然の営みから生まれた湧水が、水滴として発音体の上に落ちることで、綺麗な音色を生み出しています。
そのため、湧水の水量によって音色も変化します。
「大地・水・宇宙」
芸術作品の2つ目です。
展望台に行く階段そのものが作品になっています。
階段を上ることで作品の魅力を味わえます。
解説によると、暗闇に光る青い光が宇宙線を視覚化しています。
実際に宇宙線は、宇宙から地球に降り注ぐ微細な粒子です。
私たちの体を通過する宇宙線を塔内のセンサーがとらえると青いLEDが点灯し、階段下の水中に設置された赤いLEDは消えます。
大地と水と宇宙が一体となって感じられる空間となっています。
実際に階段を上ってみましたが、想像以上に暗く急ぐと転びそうです。
「これを160段も上るのかぁ」と思いました。
途中で階段下を見ると、らせん状に青く光る様子に見いってしまいます。
ずっと同じ景色なので最後の方は無心で上りましたが・・・
気づいたら展望台に着いていました。
展望台
スペースは狭めです。
さらに上へと続く階段は、立入禁止です。
しかし、外の様子をはっきりと見渡せます。
田んぼの様子
建物が少なく、木が生い茂っているので自然豊かです。
昔ながらの風景で落ち着きます。
駐車場の様子も見ることができます。
展望台から降りるときは注意が必要です。
外の明るい景色を見た後すぐに、暗い階段を下りることになります。
最初、段差が全く見えずに踏み外しそうになりました。
階段でしばらく立ち止まって、目を慣らすと良いです。
キョロロの森
建物の外に出ると、キョロロの森への入口がありました。
注意事項が書かれています。
・生物の持ち帰りは禁止
・危険な生き物に注意
だそうです。
マムシ、スズメバチ、ツキノワグマなどに注意です。
キョロロの森には、自由に入ることができません。
ルールを守って楽しみましょう。
今回は時間の都合上、森には入っていません。
見学時間は1時間10分ほどでした。
最後までご覧いただきありがとうございます。
コメント