皆さんこんにちは、たびブロガーのmiyaです。
本日は、新潟県十日町市にある「最後の教室」について紹介させていただきます。
廃校となった小学校内に美術作品が展示されているので、非日常を味わえます。
学校内は薄暗いため、怖い印象を受けると思います。
怖いのが苦手な方は、休日に複数人で訪問するとよいかもしれません。
基本情報
住所 | 新潟県十日町市松之山東川192 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
料金 | 一般:800円 小・中学生:400円 |
駐車場 | あり |
HP | 十日町市観光協会HP |
廃校となってしまった東川小学校を「人間の不在」をテーマとした美術館に変容させました。
最後の教室は、2006年にクリスチャン・ボルタンスキーとジャン・カルマンの共作として発表され、冬の旅をイメージしています。
2人は大雪の降り積もる時期に越後を視察し、建物1Fが雪で埋まるほどの豪雪地域を目の当たりにしたことで、この作品の発想が生まれました。
かよわい光と暗く閉ざされた雰囲気によって、この場所の記憶が学校の中に密度濃く、そして重く閉じこもるような印象を与えています。
アクセス
車
関越自動車道「湯沢IC」から約45分。
(国道17号線、353号線を経由)
駐車場
校舎の前に駐車できます。
校舎の南側にも駐車スペースがあります。
奥に見える小屋の近くです。
案内図
シンプルな案内図です。
現在地が体育館の入口で、まっすぐ進みます。
突き当たり右側が校舎となっています。
校舎内は2F、3Fも見学可能です。
体育館側に入口があります。
体育館
3F建て校舎
何か出そうな雰囲気がありますね。
駐車場から出たとたん校舎の方から「ドンッ!、ドンッ!」と一定のリズムで大きな音が聞こえてきます。
「何の音⁉」
あまりにも大きな音だったので何が行われているのか気になりました。
普通の美術館のような展示を想像していましたが、駐車場で大きな音を聞き、さらに実際に中に入ったら全く印象が変わりました。
お化け屋敷感が少しあります。
もちろん、誰かが驚かしてくるわけではありませんが。
小さな子は、トラウマになる可能性がありますので注意です。
それでは詳しく見ていきましょう!
最後の教室は怖い?
入口で受付を済ませるとちょっとした展示があります。
最後の教室に関する美術作品の解説でした。
注意事項
- 作品内の写真撮影は可能ですが、フラッシュ撮影は禁止
- 三脚の使用は禁止
- 他のお客様の鑑賞を妨げない
では体育館へ入ろうと思い、扉を開けようとしたら、中から見学し終わった子供連れの家族が出てきました。
子供たちが「怖かった~」と泣きそうに言っていました。
事前情報はほぼ無しで訪問したので「えっ?中どうなっているの?」と思い、少し警戒しました。
体育館
写真でははっきり様子が写っていますが、入った瞬間はこのように見えませんでした。
体育館内は想像以上に暗く、目が暗さに慣れていないためか体育館内の様子が全くわかりませんでした。
ただ、風の音が聞こえ、床の感触がやわらかく、歩くたびに違和感がありました。
大量のわら?牧草?が敷き詰めてあり、草のにおいが充満しています。
嗅覚、聴覚、触覚を適度に刺激してきます。
よく見えない中、手探りしながらゆっくりと歩いていくと、何かにスネをぶつけました。
「痛っ!」
目を凝らしてよく見ると、低い長椅子がありそこに扇風機が乗っています。
他のお客さんの様子も全く見えなかったので、これ以上進むのは危険だと思い、しばらく長椅子に座っていました。
目が慣れてくると体育館内の様子が見えてきて、その状況に驚きました。
なんと、長椅子と扇風機が大量に置いてあるではありませんか!
「これはどういう状況だ⁉」って言いたくなります。
何ですかこのシュールな光景は?
光の明るさは徐々に変化しており、明るい時もあれば暗い時もあります。
ステージは真っ暗です。
1F
では、奥の通路へ進みます。
この辺りはさっきよりは明るいです。
えっと次は右に曲がるんですね。
右折っと。
「なんだこの明るさは⁉」
写真だとわかりにくいですが、まぶしすぎます。
ただ明るいだけでなく、光の前にプロペラのようなものが回っているためチカチカします。
今度は視覚を刺激してきました。
明るいところと暗いところの差が激しすぎです!
ここは、学校の廊下ですね。
保健室や更衣室、給食室などのプレートが見えます。
ドアは開くところと開かないところがあります。
開いたとしても、中は真っ暗で電気もつかないのですぐに引き返しました。
さすがに真っ暗な所に入って行く勇気はありません。
光を背にするとよく見えます。
突き当たりまで来たので2Fへ向かいます。
階段には額が飾ってありますが真っ黒です。
これはこれで怖いのですが・・・
2F
2Fと3Fの作品内部は立入禁止です。
飲食の持ち込みも禁止で、館内はお静かに鑑賞してください。
階段を上がって左側の部屋から駐車場で聞いた「ドンッ!、ドンッ!」という一定のリズムの大きな音が聞こえてきます。
駐車場で聞こえるほど大きな音だったので近づいたらもう爆音ですよ。
理科室内の音だったんですね。
音とともに光が発せられており、目がチカチカします。
理科室は写真撮影不可でした。
お次は、教室ですね。
ベッドのようなものが置かれています。
光があり、おしゃれな空間です。
シーツが盛り上がっています。
行き止まりです。
手洗い場がそのまま残っています。
3F
音楽室
ポップな音楽が聞こえてきそうなおしゃれな空間です。
しかし特に音は聞こえません。
もし、音楽家の肖像画が飾られていて、薄暗かったら怖さ倍増でした。
3Fは廊下が明るめです。
何か怖い空間に来ました。
シーツの上にプラスチックケースのような大きな箱が置いてあり、蛍光灯が光っています。
体育館のようなシュールな光景をまた見ることになりました。
つくりは単純に見えるのですが、同じものが複数あると怖いと感じるものなのでしょうか?
ここは、教室の壁をぶち抜いて広い部屋となっています。
では、来た道を戻ります!
再び体育館を見た時は、暗闇になれたからかすぐに中の様子を確認できました。
何度見ても不思議な光景です。
体育館から出て全て見終わったと思いましたが、受付の2Fにも展示がありました。
階段を上がって2Fに行きます。
影の劇場-愉快なゆうれい達-
クリスチャン・ボルタンスキーの作品で、2018年に新作として発表されました。
美しい影絵によって生き物たちが楽しく踊っている様子が見て取れます。
しかし、ダンスを踊っている生き物はガイコツやコウモリなどの暗い生き物です。
部屋は、何もなさ過ぎて独房かと思いましたよ。
右の小さい黒い窓から作品を見ることができます。
「おおっ!」影絵ですね。
かわいらしい怖さが素敵です。
下を見たら理屈がわかりました。
糸で吊っているのでゆらゆらしています。
今回は、休日で他にもお客さんがいたのであまり怖くありませんでしたが、もし人のいない時に来たらもっと怖かったかもしれません。
最後の教室では、適度に五感を刺激してきます。
さすがに味覚の刺激はありませんでしたが。
所要時間は40分ほどでした。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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