皆さんこんにちは、たびブロガーのmiyaです。
本日は、埼玉県秩父郡小鹿野町にある「おがの化石館」について紹介させていただきます。
秩父は昔、海だったため様々な化石が発見されています。
おがの化石館では、パレオパラドキシアの化石の展示がメインとなっています。
化石館の近くには、ようばけという崖が見られ、化石が見つかる場所として知られています。
基本情報
住所 | 埼玉県秩父郡小鹿野町下小鹿野453 |
営業時間 | 9:00~17:00 定休日:火曜 |
料金 | 大人:300円 小・中学生:200円 |
駐車場 | あり |
HP | https://www.town.ogano.lg.jp/oganokasekikan/ |
アクセス
バス
西武秩父駅始発の西武観光バス・小鹿野線・小鹿野車庫行きに乗車し、約30分。
「泉田」で下車後、徒歩約15分。
駐車場
おがの化石館の向かい側にあります。(15台ほど駐車可)
駐車場からようばけまでは徒歩5分ほどです。
行き方についてはこちら
ようばけは、素晴らしい地層が見られるので訪れる価値ありです。
かわいらしい置物があります。
カバだと思いましたが、パレオパラドキシアですね。
おがの化石館を代表する生物だと思います。
ではさっそく入館していきましょう!
おがの化石館
パレオパラドキシア
館内に入るといきなり大きな化石が展示されていました。
恐竜?って思いましたが、これこそがパレオパラドキシアの化石です。
昭和56年、秩父郡小鹿野町般若で頭や手足の一部を欠く胴体部分の骨格が発見、発掘されました。
復元模型は、標本をもとに海底を泳ぐ姿勢で復元されています。
かつては、この地域が温暖な海であったことを語っています。
パレオパラドキシアとは?
今からおよそ1500万年前に、日本と北アメリカ西海岸の海辺で生息していたホ乳類です。
円柱を束ねたような奥歯や厚い板状の胸骨など、風変わりな歯や骨を持っています。
古生物学的に不明な部分が多く、「世界の奇獣」と呼ばれています。
パレオパラドキシアは、ラテン語で大昔の不思議な生き物という意味です。
「パラドキシア」→不思議な生き物
実際はこのような生き物らしいです。
やっぱりカバっぽい!
この模型は、水陸両生のカバのようであったとする古い考えで復元されたものです。
しかし、現在の研究では、水中で生活していたのではと考えられています。
チチブクジラ
1984年、埼玉県秩父市大野原で採掘されました。
1500万年前に秩父で泳いでいたケトテリウム科のひげクジラです。
当時はまだ大きなクジラがいなくて、このクジラは3~10mくらいです。
平成28年に国指定天然記念物に指定されています。
三葉虫
古生代:約5億7千万年~2億2千5百万年前
三葉虫は数億年前に水中に生息していました。
そんな昔の生き物なのに、今でもはっきりと形がわかるってすごいですね。
古生代は、水中の生物がほとんどでした。
アンモナイト
中生代:約2億2千5百万年~6千5百万年前
アンモナイトありすぎじゃないですか?
こんなに密集しているものなんですかね?
中生代は、ハ虫類が王位の地位をしめた時代です。
初期の三畳紀は、一般に恐竜といわれるハ虫類の祖先やアンモナイトが繁栄しました。
カニ
新生代:約6千5百万年前~現在
こんなにはっきりとカニってわかる状態で保存できるんですね!
中生代末期の頃より季節変化が著しくなり、陸上や海洋にすむ生物に劇的な変化が起こりました。
新生代は、ホ乳類が優勢をしめるようになりました。
恐竜のたまご?らしいです。
秩父地方の化石
2Fの様子
サメの歯や貝殻が展示してありました。
モササウルス
秩父で採掘されたのかと思いましたが、産地はアメリカでした。
モササウルス類は、中生代白亜紀の後期(約9000万年~6500万年前)の海に生息したハ虫類です。
現生のコモドドラゴンに近縁だと言われています。
円錐型の鋭い歯をもち、当時の海に繫栄したアンモナイト類を食したと考えられています。
2Fからは、屋外に出ることができます。
ようばけを見ることができます。
この後は、実際にようばけに向かいます。
お土産コーナー
その前に1Fのお土産コーナーを見ていきます。
ボールペン、メモ帳、ピンバッチそして隕石⁉も売っています。
おがの化石館限定缶バッチなんてのもあります。
記念にいかがですか?
おがの化石館~ようばけ
では、おがの化石館を出て、駐車場の手前の道路を左折します。
途中に案内があるので、道に迷わないと思います。
初めて見た時、ようばけってなんだ?って思いましたね。
左側にとうふ工房水むらという豆腐屋がありますね。
人気なのでしょうか?
なかなか人がいます。
砂利道を下って行きます。
この辺で、すでに川が近いという雰囲気があります。
ようばけ
ようばけに着きました。
おがの化石館から徒歩5分くらいです。
ようばけとはこの崖のことです。
高さ約100m、幅約400mあります。
名前の由来は、”太陽のあたる崖”だそうです。
秩父地方では古くから崖のことを「ハケ」とか「ハケット」と呼んでいます。
田畑に夕暮れがせまっても、ようばけは夕陽に輝いています。
この崖は、秩父盆地に厚く堆積している新生代新第三紀の地層が、赤平川によって浸食されてできたものです。
地層は、約1500万年前の中新世の頃、浅い海で堆積しました。
崖の下半部は「奈倉層」の砂岩、上半部は「鷺(さぎ)の巣層」の砂岩と泥岩です。
「奈倉層」はクジラ・サメ・パレオパラドキシアなどの生物の化石をたくさん含んでいます。
川を渡って対岸に行くことは禁止です。
ようばけは「古秩父湾堆積層及び海棲哺乳類化石群」という名称で、平成28年に国指定天然記念物となっています。
川遊びしている人がいそうでしたが、そのような人はいませんでした。
人はいるのですが、皆さんは何をしているのでしょうか?
なにやら、周りから「カンカン」音がします。
ほとんどの人がトンカチを持っています。
どうやら化石を探しているようです。
ようばけは化石採集禁止?
化石採集禁止とは書かれておらず、実際に化石採集をされている人がいます。
高確率で化石が見つかるんだとか。
ようばけが大昔の地層で、生物の化石をたくさん含んでいますからね。
近くの石から化石が発掘されてもおかしくないです。
それにしてもきれいな水です。
おがの化石館の見学時間は、30分ほどでした。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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