「東京都水道歴史館」無料で見どころ満載⁉江戸上水の歴史を学べる!

東京都
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皆さんこんにちは、たびブロガーのmiyaです。

本日は、東京都文京区にある「東京都水道歴史館」について紹介させていただきます。

「江戸時代の上水道」と「近現代の上水道」についてそれぞれ展示されており、違いを見ることができます。

また、江戸時代に水道管の役割をしていた「木樋」を実際に見ることができます。

無料なのに資料が充実しているので、訪れる価値があります。

※現在と情報が異なる場合がございますがご了承ください。(訪問:2022年5月中旬)
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基本情報

住所 東京都文京区本郷2丁目7−1
営業時間 9:30~17:00
料金 無料
駐車場 なし
公式 HP https://www.suidorekishi.jp/

アクセス

電車
東京メトロ丸ノ内線、都営大江戸線「本郷三丁目駅」から徒歩6分

東京メトロ丸ノ内線、JR中央線・総武線「御茶ノ水駅」から徒歩7分

都営三田線、JR中央線・総武線「水道橋駅」から徒歩8分

東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」から徒歩10分

東京都水道歴史館


受付の方に2Fから順に見学するのがおすすめと言われたので、2Fから見ていきます。

2Fが江戸時代の上水道に関する展示で、1Fはそれ以降の近現代水道について展示してあります。

2F(江戸上水)

江戸の給水方法


水路を掘り、地中に埋められた樋(とい)によって配水されました。

樋は、木や石で作られています。

樋の中を通った水は、最終的に上水井戸へと給水されました。

川の水を自然の傾斜を利用して井戸まで流すので、鮎が井戸に流れてくることもあったとかなかったとか。

上水井戸は共同で使用され、各家では上水井戸から水を汲み、水がめや水桶にためて生活に使用しました。

もちろん家には、水道はありません。

水がめは、底が狭い形になっています。

このような形になっているのは、底が狭いと水を最後まですくい取ることができるためです。

よく考えられていますね。

井戸は共同で使用していたので、井戸替えといって定期的にみんなで井戸を掃除することもありました。

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木樋(もくひ)


木でできた樋で木樋と言います。

現代の水道管の役割を果たします。

水気の多い場所に埋められた木樋は良好な状態を保っています。

これは、木を腐らせる微生物が酸素の少ない水中では繁殖しづらいためです。

木樋の材料は、主に比較的固い松やヒノキを使いました。

ふたの合わせ目は釘で止め、隙間には木の皮をつめて漏水を防いでいます。

槙皮(まきはだ)

漏水を防ぐために使う木の皮のことです。

ヒノキや杉の内皮を砕き、やわらかい繊維としています。

連結された木樋
現在の水道設備のように配水管や給水管の役割を果たすために、様々な大きさや形の木樋(もくひ)が継手により連結されています。

水の流れや汚れ具合を確認するために所々に、水見桝(みずみます)を設け、その蓋を取って確認できる構造になっていました。

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江戸時代の長屋の再現

庶民の暮らしと上水のつながりをご覧いただけます。

所々にローマ字表記があるので、外国の方も訪れるのでしょうか?

なぜか神社っぽい雰囲気の場所があります。

長屋寄席

長屋の御隠居さんが軽妙な語り口で江戸時代の暮らしについて話してくれます。

項目が少なく、短時間で聞き終わります。

話も面白いのでおすすめです。

玉川上水ものがたり


玉川上水が完成するまでの玉川兄弟の努力と苦労を知ることができます。

物語は、アニメーションと人形劇で進んでいくので、話が入ってきやすいです。

2Fから見た1Fの様子

水道歴史館らしく館内に水が流れています。

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1F(近現代水道)

東京の都市化に伴い、近代水道が誕生しました。

浄水、加圧送水ができるようになり、鉄管を利用することで安全な水を安定して配水することが可能となりました。

鋳鉄管(ちゅうてつかん)


江戸上水の水質の悪化により、木樋に変わって鋳鉄管が使われ始めました。

日本最大級の鋳鉄管

一番外側の口径2900mmの管は、鋳鉄管の中では日本最大のものです。

羽村取水堰から村山・山口貯水池までの導水管に使用されています。

江戸上水の水質悪化

江戸時代以来の木樋による上水は、水路付近の市街化や木樋の腐朽、下水の混入等のため汚染が激しく、伝染病の危機にさらされていました。

明治19年のコレラの流行は近代水道の促進の大きなきっかけとなりました。

明治政府が依頼した外国人技師によって西洋の技術が取り入れられ、明治23年には東京水道改良設計が決定されました。

馬水塔(ばすいとう)

ロンドンから東京に寄贈されたものです。

1906年に東京府庁舎前に設置され、共用栓として給水されました。

この共用栓には、牛馬用、犬猫用、人間用の3つの飲み水場が設けられています。

現在は、新宿駅東口に設置されています。

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漏水発見器


道路下の配水管の漏水を発見するために使う道具がこちらに集められていました。

漏水の有無だけでなく、漏水位置までわかる機器もあります。

高度浄水処理

通常の浄水処理に、「オゾン処理」と「生物活性炭吸着処理」を組み合わせた処理を導入しています。

これにより、カビ臭原因物質やカルキ臭の元となる物質等が除去・低減されてより一層安全でおいしい水を供給できるようになりました。

直結給水方式

浄水場でつくった安全でおいしい水をそのまま蛇口に届けるための方式の一つです。

直結給水方式は、貯水槽を置かず、配水管の圧力を利用して直接蛇口まで水を送っています。

中でも、”直圧直結給水方式”はポンプを使わないため電力消費を伴わず、CO2排出量を削減できます。

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水道情報コーナー


水道歴史館の展示内容に関するクイズや映像を楽しめるコーナーもあります。

給水スポット


美味しい水を飲むことができます。

マイボトルに給水することも可能です。

見学所要時間は、1時間20分ほどでした。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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