皆さんこんにちは、たびブロガーのmiyaです。
本日は、東京都小平市にある「小平市ふれあい下水道館」について紹介させていただきます。
今までの人生で下水道管内の様子を見たいと思ったことはありませんか?
見たいと思った方の願いがかなえられる場所がここ小平市に存在します!
下水道管内の様子を見学できる場所は全国でも珍しいです。
下水道管内は異臭を放っているため、実際に見学するのに抵抗があるという方は、当ブログを参考にしてください。
下水道見学ができるフロアに来ただけでも、若干異臭がしました。
また、マンホールカードがもらえたり、下水道のしくみやマンホールについてなど普段知ることのできない情報が得られる場所となっています。
基本情報
住所 | 東京都小平市上水本町1丁目25−31 |
営業時間 | 10:00~16:00 休館日:毎週月曜 |
料金 | 無料 |
駐車場 | あり |
HP | 小平市HP |
アクセス
電車
西武国分寺線「鷹の台駅」から徒歩約10分
JR武蔵野線「新小平駅」から徒歩約20分
バス
西武バスJR「国分寺駅北口」から武蔵野美術大学又は小平営業所行きに乗車し、「旭ヶ丘住宅」で下車後0分
乗車時間12分、運賃200円
レンタサイクル
今回は、「花小金井駅北第一有料自転車駐車場」でレンタサイクルを利用しました。
花小金井駅北第一有料自転車駐車場から自転車で約25分です。
![](https://tabigonomi.com/wp-content/uploads/2022/09/20220809_102545-160x90.jpg)
駐車場
小平市ふれあい下水道館に専用駐車場があります。
小平市ふれあい下水道館
看板が出ています。
下水道管の中に入って、中の様子を見学できる場所は日本でここだけのようです!
建物の周辺にはこのようなものがありました。
所見だと何かわかりませんが、穴を掘るための礫泥水加圧セミシールド掘進機です。
地中深くの直径700ミリの下水道管を設置するときに使用します。
地中にトンネルを掘って進み、機械後部に管を設置していくことで下水道管ができていきます。
地上の日常生活に支障をきたすことがなく工事ができる画期的な機械です。
では入館していきます!
入館料無料なのが嬉しいですね!
ふれあい下水道館は、地下に見学フロアが多くある珍しい施設です。
マンホールカード
マンホールカードって何でしょうか?
マンホールカードに関する説明がありました。
ご当地の情報が書かれたカード型のパンフレットです。
全国580自治体、779種が発行されているようです。
全国に共通のカードがあるということで集めたくなりますね!
ゲットしました!
今後も見つけ次第収集していきます!
案内図
入口は1Fにあります。
見学順路は1階→地下5階→2F→1Fとなっています。
地下5階までは階段で下り、地下5階から2Fへはエレベーターで上がることができます。
下水道見学は地下5階でできるので、すぐに見たい方はこちら
見学順路が書かれています。
洞窟階段を利用していきます。
洞窟のように暗くて狭いのかと思いましたが、そのようなことはなかったです。
階段の中央には高さが書かれており、どれだけ下りたかがわかるようになっています。
地下5階まで行くと、-22mと書かれていました。
また、下水道管工事中に掘りだした土を柱状に復元した地層が展示されています。
B1F ワークショップ
講座室となっており、小学生向けのイベント(学習講座)が行われる場所でしょう。
ちなみに8月の学習講座は「ペットボトルで風鈴を作ろう!」、「果物の細胞を顕微鏡で観察しよう!」でした。
下水道のフタの種類
合流式下水道と分流式下水道に分かれています。
分流式下水道の場合、雨水管のフタには「雨水」、汚水管のフタには「おすい」などと書かれています。
B2F くらしと下水道
江戸時代から現代までの水事情、下水処理の流れ、下水道管の老朽化、破損等に関する展示があります。
私たちが暮らしの中で使用した生活排水や工場から出る廃水は、下水道を通って水再生センターで浄化されています。
江戸の水事情
江戸時代の人々は、し尿や下水やごみを自然のサイクルの中に戻すという優れた知恵で始末してきました。
当時、ヨーロッパの国々は捨てるという方法しか考えなかったために街は汚れ、伝染病が大流行していました。
そのため、ヨーロッパの人々は江戸の街の清潔さに驚いた記録をいくつも残しています。
江戸の水事情に関してはこちらの記事をご覧ください。
![](https://tabigonomi.com/wp-content/uploads/2022/07/20220514_101629-160x90.jpg)
下水の流れ
下水道は汚水と雨水を集め、処理した後、自然界に戻すための施設です。
その一連の流れを見ることができます。
下水道の維持管理
小平市の下水道施設は、古いものでは50数年を経ています。
古い下水道管に異常がないかを、小さい管はテレビカメラで監視し、大きい管は人が入って直接調査しています。
路上にあるマンホールのフタは、自動車のタイヤ等ですり減って危険になるので薄くなったものは取り替えています。
老朽化した下水道管
実際に使用していたものです。
問題が起きる前に対処することが大事なのですね。
管路更生工法
老朽化した下水道管をよみがえらせる工法も存在しています。
そんなこともできるのですね!
特殊な材料を光や熱で硬化させ、老朽化した下水道管の内側に新たな管を形成する工法のようです。
下水道館を訪問しなかったら知ることが出来なかった情報です。
地震が起きたら下水道管はどうなるの?
大きな地震が起こると、マンホールや下水道管は上下左右に大きく揺さぶられます。
マンホールは縦長なのに対し、下水道管は横に長く並べられているので、地震時に不自然で大変大きな力が加わります。
このため耐震構造になっていないマンホールと下水道管の接続部が破壊したり、下水道管の継ぎ目が広がるなど大きな被害を受けてしまいます。
実際、阪神淡路大震災発生時に下水道が破損し、復旧までにかかった日数は93日ととても長いです。
下水道管は地下に埋まっているため復旧が困難なのでしょう。
電気、通信、ガス、水道などに比べ最も復旧までの日数がかかっています。
下水道が使えない場合、トイレ、風呂、洗濯などの排水ができなくなるとともに、伝染病などの衛生面や臭いも心配になります。
私たちの暮らしに大きな影響を与えることは間違いありません。
マンホールと下水道管接続部の耐震化工法
マンホールと下水道管の接続部の破損被害を防ぐための対策はすでに講じられていました。
下水道管の一部に、はじめから誘導目地という細い溝を作っておき、大地震発生時に誘導目地がひび割れを起こすようにしておきます。
ひびが入った場合、マンホールと下水道管は別々に動けるようになり、接続部への影響が少なくなります。
まさに逆転の発想です!
誘導目地は、はじめから柔軟性と強度の高い完全防水の特別なテープでふさいでいるため、下水の漏れや地下水・土砂が入り込むことも防いでいます。
B3F 小平の水環境
昔の小平の水事情についての展示がありました。
まいまいず井戸
昔は、水の少ない武蔵野台地で生活するためにスリバチ形の井戸が掘られていました。
なぜこのような形をしているのかというと、狭い穴のまま深く掘れなかったからだと言われています。
「まいまい」はカタツムリのことで、水を運ぶ道がカタツムリの殻に似ていることから名付けられました。
現在でも、まいまいず井戸が見られる場所があります。
例として、JR青梅線「羽村駅」すぐのところにあります。
給水装置
水道の蛇口までの経路ってこのようなつくりになっているのですね。
蛇口から出る水の水量を減らせる節水コマというものもあります。
蛇口の中の様子を確認できるようになっています。
B4F 特別展示室
江戸時代から明治時代までの下水道について展示されています。
和式トイレについての説明もありました。
トイレグッズコレクション展ということで、和式トイレの形をした食器も展示してあります。
見たことのないものばかりで面白かったです。
B5F ふれあい体験室
下水道管の中に入って見学ができるフロアです。
展示室に入った途端にわずかに異臭がしたので、ホントに下水道とつながっているんだと思いました。
マンホール
実際のマンホール内の断面も展示してあります。
マンホールのフタ
材料や設計手法の進歩によりマンホールのフタは徐々に軽量化されてます。
しかし、作業員の高齢化、作業効率向上の観点からさらなる軽量化が望まれています。
現在主流の最も軽いダクタイル鋳鉄型のフタでも40~50kgもあります。
※直径60cmのフタの場合
マンホールのフタはなぜ丸い?
フタが四角だと、ずれた時に中に落ちてしまう可能性があるためです。
壁には配管が展示してあります。
洋式トイレの断面まで展示してあり、どのような仕組みになっているのかを知ることができます。
こちらの施設は、普段見ることのできない断面の様子ばかり見せてくれるので勉強になります。
油がつまった本物の下水道管
こんなにつまるものなのですか⁉
油が下水道管内で冷えて固まることで、水が流れにくくなってしまいます。
下水道管体験コーナー(臭い体験)
フロア内に下水道管内へ続く道があります。
ドアが閉まっていなく直通なので、フロア内にわずかに異臭がしていたのですね。
階段を下りる前にゲリラ豪雨時の下水道映像が見られます。
また、別のモニターで下水道管内の様子をリアルタイムで見られます。
地下5階には、係員さんがいてリアルタイム映像を見てくれていると思うので、下水道内で何かあっても安心です。
体験コーナー入口を入って行くと、機械室って感じがします。
少し進んだら行き止まりになっており、見学スペースは狭めです。
両サイドに下水が流れています。
では、ご覧ください!
奥は暗く、水量が少なめです。
やっぱここまで来ると先ほどよりは臭いが強くなります。
この日は、オエッてなるほどの臭いではありませんでしたが、日によっては臭いが強烈な時もあると思います。
下水道菅って思った以上に大きかったです!
内径が4.5mあります。
貴重な体験が誰でも気軽にできるなんて素晴らしいです!
温湿計もあります。
下水道管内はモワッとしており、生暖かかったです。
生活排水としてお湯も流れていますからね。
2F 水の図書館
来館者の休憩スペースとなっており、子供向けの図書もあります。
昆虫標本もあります。
本物の生きた昆虫もいます。
なぜかニジイロクワガタっていう珍しいクワガタもいました。
子供たちが喜びそうです!
1F 水の風景
1Fに戻ってきました。
最初に受付したフロアであり、渓流にすむ魚や水琴窟も展示されています。
入館時には気づきませんでしたが、頭上に映像モニターがあり、奥に水槽があります。
水槽
水槽がなんかすごい曇っています。
曇った状態で見ていたら、受付の方が水きりを使って見やすくしてくれました。
とても気が利く素晴らしい方でした!
川の上流の綺麗な水にしか生息できないヤマメやイワナが展示されています。
水も綺麗ですが魚も美しいです!
水琴窟(すいきんくつ)
水槽の隣には水琴窟があります。
水琴窟は、江戸時代に庭師が考案した音を楽しむ日本の庭園技術の一つです。
原理は、底に穴をあけたカメを伏せて埋め、地面の水が穴から落ち、底にたまった水面を打って音を出すというものです。
その音が、カメの内部で反響し、琴のように澄んだ音色を出すことから水琴窟と呼ばれています。
展示されているカメは地面に埋められておらず、意図的に水を流すことで美しい音色を奏でていました。
しばらく聞いていたくなるほどでした!
館内には著名人のサインもありました。
見学所要時間は約1時間20分でした。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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