皆さんこんにちは、たびブロガーのmiyaです。
本日は、栃木県佐野市にある「葛生化石館(くずうかせきかん)」について紹介させていただきます。
無料の施設であるにも関わらず、多くの化石が展示されています。
昭和43年には、佐野市でニッポンサイの全身骨格標本が産出され、大変貴重なものとして佐野市の文化財となりました。
また、石灰岩に関するコーナーが広く設けられており、日本各地の石灰岩の性質の違いを知ることができます。
お土産に石灰石をもらうこともできます。
基本情報
住所 | 栃木県佐野市葛生東1丁目11−15 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
料金 | 無料 |
駐車場 | あり |
公式 HP | 葛生化石館HP |
アクセス
電車
東武佐野線「葛生駅」から徒歩約10分
車
北関東自動車道「佐野田沼IC」から約10分
駐車場
葛生図書館、葛生行政センター、公民館と同じ敷地内に駐車場があります。
広めなので停めやすいです。
案内図
お土産に石灰石がもらえます。
葛生化石館
ロビーには、マスクをした恐竜がいます。
この恐竜、以前は吠えたような気がします。
展示室の様子
化石だらけです。
三葉虫の化石です。
こんなに大きいのは初めて見ました。
サンゴなどの化石も並んでいます。
恐竜の化石ですかね。
小さめです。
石灰岩
写真に写っている石は全て石灰岩ですが、地域によって色や質は様々です。
石灰岩は小さな島国である日本において、数少ない自給できる資源であり、日本全国に分布しています。
石灰岩からは、セメントなどの製品が造られ、日々の生活になくてはならないものです。
葛生化石館付近には、大叶鉱山があります。
化学組成などの詳しいデータが各石灰岩に示されています。
埼玉県にある武甲山でも石灰岩が採れます。
以前当ブログで武甲山について紹介しました。
![](https://tabigonomi.com/wp-content/uploads/2022/05/20220504_140321-160x90.jpg)
石灰岩と石灰石の違いとは?
実は、どちらも同じものを指しています。
岩石の種類として使うときは石灰岩と呼びます。
一方、石灰岩を加工して工業製品をつくる際など、原料として使うときは石灰石と呼びます。
化石ブロック
石灰岩は雨水に溶け、地下水に浸食されやすいという性質があります。
そのため、石灰岩地域では地面の裂け目・割れ目や洞窟が発達します。
そこに雨が降ると、水が土砂とともに流れ込み、裂け目や洞窟内でたまって堆積物ができます。
その時に、動物の骨なども一緒に流れ込むと、長い年月をかけて化石となります。
このようにして化石ブロックができます。
アケボノゾウ
ナウマンゾウかと思ったら違いました。
ニッポンサイ全身骨格標本!
ニッポンサイはサイの仲間の絶滅種です。
昭和43年佐野市内の駒形石灰工業株式会社牛ヶ沢鉱山の石灰岩採掘場の割れ目から見つかりました。
全身の骨がほとんどそろった状態で産出し、佐野市の文化財となっています。
日本におけるサイの化石は少なく、かつ全身骨格の標本はほとんど産出例がないため大変貴重なものとなっています。
この個体は、身体の大きさや骨の特徴から幼獣と考えられています。
サイの角は毛が寄り集まって形成されるので、化石としては残りません。
ニッポンサイ産出状況
ナウマンゾウ
アケボノゾウに比べて角が短めでした。
北海道から九州まで日本各地で産出しています。
特に、長野県の野尻湖や西日本の瀬戸内海海底からは多数の標本が見つかっています。
動物の展示
骨格標本と剥製の両方が一緒に展示されています。
剥製展示室
開室時間は10:00~15:00です。
剥製が展示されており、生息地が再現されています。
小動物や野鳥が多いです。
オシドリは佐野市の鳥だそうです。
シカもいました。
おまけ
葛の里壱番館
小さい道の駅の雰囲気があります。
こちらでは、軽食が食べられるお店があり、佐野名物であるイモフライが売っています。
ジャガイモに衣がついて揚げられており、ソースがかかっています。
なかなか美味しいです!
B級グルメって感じです。
葛生化石館の見学時間は40分ほどでした。
最後までご覧いただきありがとうございます。
![](https://tabigonomi.com/wp-content/uploads/2022/07/20220604_092810-160x90.jpg)
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