さいたま新都心「造幣さいたま博物館」新500円玉の製造技術公開⁉

埼玉県
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皆さんこんにちは、たびブロガーのmiyaです。

本日は、埼玉県さいたま市大宮区にある「造幣さいたま博物館」について紹介させていただきます。

お金の歴史、お金の作り方を知ることができ、記念貨幣の展示物も見学できます。

2021年11月1日に発行された500円玉のすごい製造技術に関する説明もありました。

また、記念貨幣の販売もされています。

曜日によっては工場見学を行っているので貨幣の製造工程を実際に見ることができます。

お金って身近に感じられますが、詳しくは知らないって思った方はぜひ訪問してみてください!

※現在と情報が異なる場合がございますがご了承ください。
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基本情報

住所 埼玉県さいたま市大宮区北袋町1丁目190番地22
営業時間 9:00~16:30(入館は16:00まで)
料金  無料
駐車場 なし
公式HP https://www.mint.go.jp/enjoy/plant/plant-saitama/plant_visit_museum_saitama.html

アクセス

JR宇都宮線・高崎線・京浜東北線さいたま新都心駅東口から徒歩約12分

引用元:独立行政法人造幣局HP

駅から徒歩で行ける距離なのでアクセスしやすいです。

到着しました。

大きい建物ですね。

マスコットキャラ?がお出迎えです。

「なんと入館料は無料!」

館内に入館すると、警備員さんと係員さん合わせて5名ほどが迎えてくださいました。

「多くない?」と思いました。

なかなか厳重な施設なのでしょうか?

受付で氏名等の記入を済ませたら、番号の書かれたシールを渡されます。

シールを服に貼り付け、見学者だとわかるようにしなければなりません。

退館する際は、番号の書かれたシールを建物の出口付近の紙に貼り付けます。

それにより、退館したと判断しているようです。

退館確認をしっかり行っている博物館は初めてなので、きっちりしていると感じました。

受付後は、シールのほかにも造幣局の案内資料、ファイル、缶バッチももらえました。

ファイルは実用的でいいですね。

ファイルの裏面には普段使っている貨幣の特徴(素材、大きさ、図案など)について書かれています。

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館内の様子

展示室は2Fなので、1Fで受付後すぐに階段を上がります。

2Fに着くと緑色の機械が目に付きました。

コイン君と言うそうです。

体験型のコーナーですね。

この機械は、貨幣の直径、厚さ、重さが規格の範囲内にあるかどうかを診断する機械です。

自分の持っている500円、100円、50円、10円、5円のいずれかを投入口に入れ、診断開始となります。
診断終了後、診断書が発行されます。

今回は、10円玉を入れてみました。

結果は直径、厚さ、重さともに異常なかったので「健康です」と診断書に書かれていました。

貨幣の摩耗等によっては、「健康です」ではなく、「働きすぎです」と書かれることもあります。

展示室

展示室内に入ると、造幣局についての説明が書かれていました。

造幣局ができた頃は多くの外国人技術者がいましたが、技術の向上とともに外国人はいなくなりました。
明治初期の「文明開化」に外国人の果たした役割は非常に大きいものでした。

西洋、東洋、日本の貨幣の歴史について説明された資料もありました。

見たことのない貨幣だらけでした。

貨幣ってどうやって造るの?

造幣局では、1円から500円までの6種類の貨幣を製造しています。

貨幣は、材料を溶解し、圧延、圧穿(あっせん)、圧印、検査工程を経て製造されています。

1.溶解
銅、ニッケルなどの貨幣材料を電気炉で溶かし、「鋳塊(ちゅうかい)」という金属の塊を作ります。

2.圧延
鋳塊を加熱し、延びやすくし所定の厚さにします。
常温で粗圧延、仕上圧延と貨幣の厚みまで仕上げ、圧延板にします。

3.圧穿
貨幣の厚みに仕上がった圧延板を貨幣の形に打ち抜きます。
これを造幣局では「円形(えんぎょう)」と呼びます。

4.圧縁
貨幣の形に打ち抜いた円形の周りにふくらみをつけます。

5.洗浄
圧縁済の円形を焼鈍炉で加熱して、柔らかくします。
その後、油などで汚れた円形を酸で洗浄し、脱水、乾燥していきます。

6.圧印・検査
表、裏の模様、ギザを同時に付けた後、貨幣の模様を検査します。
傷のある貨幣など、不合格品を除きます。

7.計数・袋詰め
合格した貨幣は厳重に計数し、袋詰めします。

圧延後の伸びた鋳塊

圧穿工程で打ち抜かれた圧延板

円形(えんぎょう)

説明文とともに図での説明や実物の展示がありました。

「とても分かりやすい!」

知識のない人にとっても理解しやすい内容となっていました。

新500円玉のすごい製造技術とは?

2021年11月1日に発行された新500円玉には、3つの新しい偽造、変造防止技術が施されています。

バイカラー・クラッド技術は、この博物館に来なかったら知ることができなかったと思います。

3種類の材質を使い、複雑な構造にすることで、偽造防止力が格段に向上します。

潜像技術もあるようです。
500円玉の角度を変えると浮かび上がる文字が変わるのですね。

今、新500円玉が手元にないのでわからないですが手に入ったらじっくり観察したいと思いました。

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勲章・褒章とは?

国家または公共に対し、功労のある方や各分野において優れた行いのある方に授与されます。

造幣局は、勲章及び褒章を製造しています。

勲章及び褒章は、美麗、尊厳、品格を兼ね備えていることが要求されるため、熟練スタッフが製造しています。

実物が展示されていましたが、写真撮影は禁止です。

記念貨幣とは?

世界各国で国家的な出来事を記念して発行される貨幣のことです。

他にも、シリーズ貨幣として文化遺産や野生動物等を主題とするものもあります。

東京2020オリンピックの記念貨幣が実際に展示されていました。

百円クラッド貨幣、五百円バイカラー・クラッド貨幣、千円銀貨幣、一万円金貨幣などがありました。

「一万円の貨幣⁉( ゚Д゚)」

なんてあるんですね。

記念貨幣は、通常の貨幣として使用できます。

日本最初の記念貨幣は、1964年の東京オリンピック時に発行されました。

100円銀貨幣と1000円銀貨幣です。

100円銀貨幣の図柄は、表に聖火台と五輪のマーク、裏は太陽と100の数字を重ねたものでした。

1000円銀貨幣の図柄は、表に富士と桜花、裏は五輪マークと桜花でした。

気になる方は画像を検索してみてください。

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都道府県別記念貨幣

それぞれの地域の美しい風物や重要なイベントなどを織り込みながらデザインされた記念貨幣です。

裏面は各都道府県共通のデザインになっています。

埼玉県の記念貨幣


1000円貨幣には渋沢栄一と時の鐘、
500円貨幣には埼玉スタジアムが描かれていました。

各都道府県に何が描かれているかを当てるのが案外面白かったです。

プルーフ貨幣とは?

特別丁寧に造る収集用の貨幣です。

プルーフとは、貨幣の仕上方法の名称です。

貨幣の模様をくっきりさせるために、圧印を2回するなど、特殊な技術を用いています。

日本のプルーフ貨幣は、表面に鏡のような光沢をもたせ、模様のある面を艶消しして浮き出させています。

日本では、昭和62(1987)年から現行貨幣を表面仕上げしたプルーフ貨幣が登場し、高い人気を集めています。

実際に展示物を見ましたが、普通の貨幣と比べて明らかに光沢があり、きれいです。
プルーフ貨幣は、造幣さいたま博物館の売店で購入可能です。

貨幣の裏表はどうやって決めている?

今の法律や政令の中では明らかにされていませんが、造幣局では年号のある方を裏、反対側を表と呼んでいます。

10円貨幣は元々違う材料で造る予定だった?

現在の10円は青銅でできていますが、最初は違う材料で造る予定でした。

昭和24年頃に10円の発行が企画され、素材は諸外国にもあまり例のない洋銀(銅、ニッケル、亜鉛の合金)が選ばれました。

わが国では算出しないニッケルの調達に苦心し、素材使用料の節約や偽造防止にもなりました。

昭和25(1950)年に製造を開始しましたが、朝鮮戦争の勃発とともにニッケルは軍需資材として使用が制限されることになりました。

このため、計画途中で製造を停止し、結局発行されることなく鋳潰されてしまいました。

その後、洋銀に代わる素材として青銅が選ばれ、平等院鳳凰堂を図柄にして10円貨幣が製造されました。

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工場見学

プルーフ貨幣や通常貨幣及び勲章の製造工程が見学できます。

基本的に土日は工場見学を行っていません。

残念ながら今回は見学できませんでしたorz

造幣さいたま博物館は、無料の施設なのに貨幣について詳しい説明がされており、見どころがたくさんありました。

見学時間は1時間ほどでした。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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